SPAC研究会メンバー専門屈の調達手法別シェア(2002年秋冬)・〈専門店全体〉〈セレク卜系専門店〉ビジネスの明暗ビジネスの明暗失速するラクジュアリー市場1990年代以降、世界のラグジ、ユアリー市場はグローバル化と貧富差の拡大に呼応するかの様に急成長を続け、大手グループは覇権を握るべく買収合戦を重ねてきました。
欧州域内と米国の景気後退に9.11テロが加わった2001年秋以降、欧米のラグジ、ユアリー市場は急冷却し、比較的好調に推移してきた日本市場でも2002年春以降、ひと握りの人気ブランドを除いて減速感が強まっています。
ラグジュアリービジネスの頂点に立つLVMHグループでさえ、2001年12月決算の売上は前期の35.5%増から5.6%増と急減速。
営業利益は20.4%減少し、持株評価損を計上した税引後純利益は収支いっぱいまで落ち込みました。
9.11テロに直撃された2001年第4四半期(10月、12月)の4.1%減収に続いて、2002年第2四半期(4、6月)も2.7%の減収に陥り、社大な拡大戦略もついに壁にあたったのです。
ファッション&レザー部門で利益を出しているのはルイ・ヴイトン、ジバンシ一等、限られたブランドのみで、傘下入りしたダナ・キャランは赤字続きでリストラから抜け切れず、ロエベに至っては身売り説まで飛び出したほどです。
2002年春の株主総会でアルノー会長は『ブランドは再生すべき時を迎えた』と発表し、拡大戦略からエクイティ回復への方向転換を示唆しましたが、リーデイング・カンパニーのこの戦略転換はラグジュアリービジネス総体が転機を迎えたことを示しています。
LVMHグループでさえこの情況なのですから、グッチグループやプラダグループの苦境は想像に難くありません。
LVMHとの買収攻防戦のあげくにピノー・プランタン・ルドート(PPR)の傘下に入ったグッチグループですが、LVMHと張つての派手な買収合戦で急拡大したもののラグジ、ユアリービジネスとしての体制整備が追い付かず、市場の冷却とともに業績が急減速。
2002年上半期の売上は4.2%の減収に陥り、営業利益は38.5%も減少してしまいました。
グループ売上の3分の2を占め、低収益事業をカバーしてきた基幹グッチも13.0%の減収、20.3%の営業減益と急減速。
営業利益率は27.6%と依然として高率ですが、前期からは2.5ポイント低下しました。
2002年第3四半世紀も5.1%減と、売上減少は止まっていません。
9.11テロ後も好調を持続し(2002年1月期は17.1%の増収)、平行輸入や海外購入も含めれば推定50%強が集中する日本市場でも、2002年上半期は7.3%の減収に転じています。
ビューティ部門のイブサンローラン・ボーテは610万ユーロの営業赤字、クチュール部門のイブ・サンローランは47.5%の増収でも3300万ユーロの大幅営業赤字を継続。
その他ブランドも大幅な営業赤字(2002年上半期)というのが実情ですから、基幹グッチの失速で拡大戦略の修正は不可避となりました。
2002年第3四半世紀はイブサンローランの売上拡大で3.2%の増収とやや持ち直しましたが、14%の減益と収益悪化は止まっていません。
プラダグループの状況はさらに深刻で、2002年上半期は4.7%の減収、21.9%の営業減益となりました。
巨額の買収投資で2001年半ばには有利子負債が推定12億ユーロまで肥大し、財務の健全化と買収ブランドのリストラ資金確保のため、2001年11月にはフェンデイの全持株(25.5%)をLVMHに売却。
2002年7月に予定していた株式公開も延期され(これで3回目)、資金計画にも少なからぬ影を落としています。
.M&Aで急成長したLVMH600億ドルとも1000億ドル市場とも言われるラグジュアリー市場で抜きん出た存在のLVMH(モエヘネシー・ルイヴイトンと読む)グループ。
総売上は122億2900万ユーロ(約1兆4200億円、1ユーロ=116円換算、以下同)、ピークからは2割ほど減少したとは言え営業利益は15億6000万ユーロ(約1800億円)、営業利益率12.8%を誇るラグジュアリービジネス最大最強のコングロマリットです(2001年12月期)。
展開するジャンルはファッション&レザーグッズからパヒューム&コスメティックス、ウォッチ&ジ、ユエリー、ワイン&スピリッツ他に及び、これらにセフォラやDFS等のセレクテイブ・リテイリング部門が加わります。
LVMHの歴史はまさに権力闘争とM&Aの歴史でした。
1743年創業のモエ・ヘネシーグループと1854年創業のルイ・ヴイトングループが合併したのが1987年。
すでにモエ・ヘネシーはc.デイオールのパヒューム部門、ルイ・ヴイトンもロエベを傘下に収めていましたが、合併を契機に本格的なM&Aに乗り出し、同年から翌年にかけて著名なシャンパン・メーカーやジパンシーのパヒューム&クチュール部門を買収しています。
ファッション&レザ、一グッズ部門ではc.ラクロア(93年)、(93年)、セリーヌ(96年)、パヒューム&コスメティクス部門ではケンゾー・フレグラ(93年)、ゲラン(94年)、マリー・ジーン・ゴダールを買収。
95年にはフレッドを買収してウォッチ&ジ、ユエリー分野へ進出し、97年から98年にかけてはDFSとセフォラ、百貨店のボン・マルシェを傘下に収めてセレクテイブ・リテイリング部門を立ち上げる等、領域を拡げながら急拡大していきました。
98年に投資会社のLVキャピタル社を設立した後、トーマス・ピMンク、&A2000年は一段ファッション&レザーグッズ部門では99年にグッチに触手ビジネスアリlを伸ばしたほか、同年にはフェンデイ、にはエミリオ・プッチを相次いで買収し、2001年にはダナ・キャランも傘下に収めています。
パヒューム&コスメテイクス部門では99年にブリス、ハード・キャンデイ、ベネフィット、メイク・アップ・フォー・エバー、2000年にアーバン・デイケイ、フレッシュと米国メーカーを相次いで買コ二てレセレクウォッチ&ジュエリー部門では99年にタグ・ホイヤ一、ショーメ&ゼニス、2000年にペンメーカーのオマスを買収。
ティブ・リテイリング部門では2000年に免税店への商品卸やレジャ一関連/メディア関連事業を手がける米マイアミ・クルーズライン・サービス、2001年に百貨店のラ・サマテリーヌを買収。
その他の分野でも出版社やオークション会社を次々に傘下に収めていきま一気阿成のM&Aによって業容は急拡大。
98年度から2000年度のわずか2年で売上は69億3600万ユーロから115億8100万ユーロと67%、営業利益も11億8400万ユーロから19億5900万ユーロと65%もラグジユの明暗、拡大し、全世界のラグジュアリー市場の1割以上を占めるに至ったのです。
エクイティ戦略をリードするLVMHラグジュアリービジネスの最大資産はブランド・エクイテイに他なりません。
エクイティとは「真実の価値」を意味する英語ですが、ブランドビジネスでは市場が評価した暖簾の価値を意味します。
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